私が京都府立大学農学食科学部栄養科学科を志望するきっかけになったのは、新型コロナウイルスに感染し、味覚障害を経験したことです。味が分からなくなったことで、食事が楽しみではなく、栄養を摂るためだけのもののように感じた時期がありました。その経験から栄養について調べるようになり、栄養が病気の予防だけでなく、体の成長や健康を保つことにも深く関わっていると知り、栄養科学を専門的に学びたいと考えるようになりました。
高校では「食と生活ラボ」に参加し、「包丁の切れ味と素材が食材のビタミンC残存量に及ぼす影響」をテーマに、班で実験に取り組みました。テーマ設定から実験方法まで班員で話し合い、ビタミンCの測定方法に行き詰まった際には、京都府立大学を訪問し、長井薫教授に相談しました。助言を受けてアスコルビン酸試験紙を用いる方法に変更し、実験を進めることができました。この経験から、自分たちで課題を考え、問題が生じたときには周囲と話し合ったり専門家の意見を取り入れたりしながら解決していくことの大切さを学びました。また、班員と役割を分担し、一つの研究を進めたことで、協力して学ぶ力も身についたと感じています。
京都府立大学を訪問した際には、食のおいしさのような感覚的なものについても、科学的な方法で根拠を明らかにしていく研究に興味を持ちました。また、オープンキャンパスで運動と栄養摂取のタイミングについての話を聞き、身近な食事についても科学的に考えられることに面白さを感じ、栄養学をより深く学びたいという気持ちが強くなりました。もともと化学が好きで、物質の変化や反応を考えることにも興味があります。
高校では三年間放送部に所属し、取材、編集、番組の構成、撮影などを仲間と分担して作品を制作し、団体で全国大会にも出場しました。自分とは違う考えを持つ人の意見を聞きながら、一つのものを作り上げていく経験を多くしてきました。また、英語についても継続して学習し、英検2級を取得しました。
大学では、これまでの探究活動や部活動で培った、疑問をそのままにせず調べる姿勢や、周囲と協力しながら物事を進める力を生かしたいです。将来は管理栄養士として、病気などによって食事を十分に楽しめない人に対しても、必要な栄養を考えるだけでなく、食べる意欲や生活の質まで支えられるようになりたいと考えています。